
本輿と半輿
輿と本輿、葬祭関係者でない方は言葉すら聞いたことが無いと思います。葬儀に使用される白木祭壇は、簡単に言うと「輿」と「段」の部分から成り立っています。(最近は生花祭壇が多い)
しかし。むかし輿は、葬列を組んで埋葬の為に墓地へと向かう時に、柩を納めて担ぐ物でした。
(お神輿と非常に似ていまが、柩を納めるので長くなっています)
こし(輿) 三省堂 大辞林第二版より
(1)二本の轅(ながえ)に屋形を乗せて人を運ぶ乗り物。肩に担いだり腰の辺りに手で支えたりした。
平安時代には、天皇・皇后・斎宮などに限られ、鳳輦(ほうれん)・葱花輦(そうかれん)や腰輿(たごし)などが主なものであったが、平安後期以後、使用者の範囲も広がり、種類も増えた。
(2)棺をのせる上輿(あげごし)の称。
(3)神輿(しんよ)。みこし。 |
現在、東京では葬列は禁止されています。また、土葬ではなく火葬を行いますので、輿は実際に柩を納めて担ぐ事はなくなっています。現在では、霊柩車がその役目をしているのではないでしょうか。(現在では洋型車が増えてきているので輿の名残もなくなりつつあります)
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| 白木霊柩車 |
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リンカーン |
祭壇は、2〜3段ぐらいの白布祭壇から金襴、そして彫刻の白木祭壇に代わり輿も飾られる様になってきました。(昔、輿は祭壇には無かった様です)
では、現在の白木祭壇の輿はどうなっているのでしょうか?
輿としての本来の使用目的ではなく、装飾ですので本輿(柩を納める事が可能)から殆どが半輿を使用する様になってきました。
祭壇を前から見ると、半輿か本輿か分かりませんが横から見ると良く分かります。半輿は見るとわかる様に見える部分しかない前半分の輿(飾り)なのです。
現在では、輿に関係なく柩は祭壇の前に安置されるのが多いと思いますので、輿の意味は本当に薄れてしまっています、この様に祭壇なども時代と共に変化してきています。
(生花祭壇なども普及してきている現在、古くからの祭壇の意味は変化しています)
白木の祭壇を見る機会があれば、祭壇を横から見てみてはいかがでしょうか?
本輿を使用しているならば、良い物を飾ってあるのだなーぐらいは直ぐに判ると思います。
もし、本輿を使用して輿に柩を納めて、葬儀を行っているのであれば、非常にコダワリのある葬儀をしているなーと考えて頂いても良いかと思います。
(実際に本輿を飾り棺を輿に納めるには6人〜8人は必要で、非常に大変です!)
色々な意見もあると思いますが、本輿に柩を納めて葬儀をするのも良いのかもしれません。
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